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								 騎士団の英雄を父に持つ貴族の娘。 
 自分が空っぽであることを自覚し、レーエンデへの旅に出る。
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								 レーエンデの案内人。元傭兵にして弓の名手。 
 寡黙で切れ長の瞳が印象的。過去に秘密があるらしい。
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								 ユリアの父にして騎士団の英雄。 
 公明正大な紳士にして戦闘狂、という二面性を隠し持つ。
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								 ウル族の少女。笑顔がゆたかな働き者。 
 ユリアには妙につっけんどんな態度をみせる。
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								 ヘクトルの戦友。豪放磊落の大男。 
 騎士団の危機を救った代償で右足が義足となっている。
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								 謎の商人。 
 飛び抜けた美形だが、軽薄な笑顔が顔にはりついている。
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								 ヴァレッティ家の第二子。兄を尊敬し、憧れている。 
 ルーチェと名を変えて、ダール村で生き直すことになる。
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								 ダール村の少女。怪力の天恵を持つ。花嫁に憧れがあり、将来の夢はお嫁さん。 
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								 ルチアーノの兄。聖都で法皇に仕える。 
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								 レーエンデの俳優。男娼。双子の弟。 
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								 レーエンデの劇作家。双子の兄。 
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								 聖イジョルニ帝国の演出家。天才と名高い。 
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								 四大名家ペスタロッチ家の嫡男。快活な正義漢。 
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								 第八代法皇帝ヴァスコの娘。シャイア城で育つ。 
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								 レオナルドの従兄弟。母に溺愛される。 


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								 【泡虫】レーエンデにのみ出現する透明な球体。皮膜は薄く、シャボン玉に酷似している。意志を持つかのごとき動きを見せるが、生き物かどうかも定かではない。 
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								 【古代樹】レーエンデ特有の巨木。かつては葉を繁らせ、銀色に輝いていたという。現在は完全に石化しており、中空の幹はウル族の住居になっている。 
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								 【幻魚】満月の夜に出現する銀の霧、通称『幻の海』を泳ぐ異形の魚。禍々しい姿をしているが実体はなく、触れることは出来ない。鉄鈴や鐘の音を嫌う習性がある。 
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								 【銀の生き物たち】銀呪病に罹り、全身が銀と化した動物達。人間とは異なり、身体が硬化することも死ぬこともない。野生動物とは思えない不思議な行動をとるようになる。 
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								 【フェルゼ馬】フェルゼ州原産の馬。勇敢で頑強。人によく馴れるため軍用馬として重用される。戦場を駆けるその姿を、詩人は鉄風に例えたという。 
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								 【虫灯り】木製の籠に幻魚の鱗をはめ込んだランプ。中に蜜を置き、匂いに誘われ集まってきた光虫を光源とする。春から秋にかけ、ウル族が使用する。 

レーエンデに魅せられた
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異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。
						空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。

たさき れい多崎 礼
							2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。




























