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Comment 書店員コメント

  • 宗岡敦子|紀伊國屋書店福岡本店

    銀呪の国「レーエンデ」
    ひとたびページを開けば、体も心も吸い込まれるように、あっというまに魅了されました。

    人智では計り知れない神聖な空気をまとっています。
    言葉を失うほど、すごい世界に足を踏み入れてしまいました。
    まさにファンタジーの究極領域。まぶしいほどに光であふれていました。

    ため息がでるほど美しく、鳥肌がたつほど恐ろしい。ページをめくるたびに、心をわしづかみにされました。
    時を止めて、まだまだ幻のように美しい国「レーエンデ」にずっといたい…!
    読み終わるのが寂しいと感じるほど、トリスタン、ユリア、ヘクトル、レーエンデの優しいみなさんが大好きになりました。
    読後も現実と幻想のはざまで揺らめいています。
    ファンタジーという言葉では追いつかない、まるで生きている伝記のようです。
    まばゆい光彩のベールに包まれるような、時空を超えた神秘的な読書体験。

    生命のきらめきがあふれ、ずっと心の奥で輝き続けています。

  • 安直美|蔦屋書店ひたちなか店

    登場人物がとても魅力的で、生き様に心を奪われました。
    涙があとからあとから溢れて止まりませんでした。
    相手を大切に想い行動するその思いの強さに、揺るぎなさに、使命感の強さに、圧倒されました。

  • 村中友希|ジュンク堂書店明石店

    美しい光景が目の前に広がり、少女の成長と深い絆に心が洗われるようでした。勇気と希望の光に満ちたこの壮大な物語に出会えてよかった。まさか自分がファンタジーにここまで心奪われるとは思ってもみませんでした。

  • 豊永大|紀伊國屋書店グランフロント大阪店

    それから読み終わるまで4時間ほど、無我夢中で物語の世界に落ちていきました。
    むっちゃ面白かったです!!!!

    『革命の話をしよう』から始まる書き出しの4行で物語に誘われ、その序章が彼女の名前で終わる時、もうこの物語から醸し出る雰囲気とか壮大さに心を鷲掴みにされていました。
    その期待が裏切られることなく、読み進めるほどこの世界を生きる人々から目が離せなくなり、場が切り替わるごとにぐんぐんレーエンデに引き込まれました。
    底に沈み忘れ去った童心に光が灯るような、人が憧れと期待を胸に望んで止まないファンタジーがここにあったよ!と、懐かしさとともにそのように思いました。でも、この懐かしさは一体……?不思議です。

    彼女たちが生き抜いたひとつの歴史がその幕を下ろしましたが、それでもこれはまだ始まったばかりの歴史の頭でしかないと確信させる展開に興奮がおさまりません!!

    この銀波に包まれるような茫漠とした世で、荘厳を感じながら物語という夢境を旅させていただきました。

    引き続きこの“革命の話”を応援しながら、私も魅せられた一名として、レーエンデ国に刻まれた物語を終わりまで全力で楽しんでいきたいと思っています!!!

  • 山中真理|ジュンク堂書店滋賀草津店

    人を愛すること、強さ、優しさとはこういうことなんだと冒険世界のなかで、煌めきがめいっぱいつまっていた。コロナ禍の今をなぜか思い起こす。暗く先行きが見えない世の中にも、微かに見える光がある。その光を信じて突き進もう。自分の信じるものはやがて輝く。レーエンデの国が待っている。登場人物に惹かれます。美しい愛のファンタジーに夢中になって読みました。

  • 浦辺千栄子|水嶋書房金剛店

    生い茂る木々の重なる緑の色、すっくと立ち上がった木洩れ日の中の古代樹、煌めく銀のむせ返るような時化。描写が美しいのだろう、頭の中に一瞬にしてレーエンデの風景が広がった。
    指輪物語を筆頭に、十二国記や彩雲国物語、守り人シリーズなどなど、一つのシリーズを読み終わるごとに、この世界にはお別れかと寂しくなるのが常で、もう出会えないのかと、だったらどうしようと。
    だが、ここにあったではないか。

    これほど読書に没頭したのは久しぶり。上質のファンタジーを読める喜びに、大袈裟でなく打ち震えている。500頁弱の大作だが、もっと読みたいと思う。
    世界観だけでなくキャラクターたちもまたひどく魅力だ。自ら考え行動し運命に立ち向かおうとする強さを持つユリア、ヘクトルへの親愛やユリアへの愛情の深さを強さに変えて懸命に生きるトリスタン、比類なき強さを誇り視野の深さも持つヘクトル、ユリアへの真っ直ぐな友情を差し出すリリア、森の家の守護神ヘレン、、、。
    レーエンデという魅惑的な世界にすっかり囚われてしまった。
    幸せなことにまだ続編がある。
    心待ちにしています。

  • 山本智子|文真堂書店ビバモール本庄店

    壮大な私たちの物語。
    なんて素晴らしい。
    目の前にレーエンデの森が広がり、銀色の鹿が佇み、レーエンデの空気を肺いっぱいに吸い込んでいるような。
    勇敢でお茶目で娘想いの英雄ヘクトル。
    寂しさを抱えてるけど人には見せず、ちょっと捻くれてるけど正義感溢れ強くて優しいトリスタン。
    そしてレーエンデに選ばれし乙女、ユリア。
    『レーエンデ国物語』
    この世界観があまりに素晴らしく……。
    ウル族やティコ族等、それぞれの背景まで緻密に組み上げられ、目の前で躍動する。
    この物語の中で生きていたい!!
    そして、この先の物語を知りたい!

    今深夜0時12分。
    読み終わったものの、物語の興奮で目が冴えてしまった……。
    眠れない夜に、レーエンデを思う事が出来る幸せに浸っている。

  • 鈴木沙織|ジュンク堂書店藤沢店

    自分は価値のない空っぽな存在だと感じていたユリアが、物語がすすむにつれて彼女が秘めていたまっすぐさや、芯の強さがトリスタンに笑顔をもたらし、彼女は実は清々しく純粋な愛情にあふれた人なんだなぁ、と感じました。
    尊敬する父への愛、切ない事情愛しい人への愛、ユリアをとりまく心優しき人たちへの愛、厳しくも美しい自然あふれるレーエンデへの愛。たくさんの愛が彼女を支え、運命の渦へと導いたと思うとその壮大さにくらくらします。
    銀呪病、それは呪いなのか、病なのか、明確にはなってないけど、乗り越えていけるものであってほしい。
    とにかく、心を満たし、感情を解き放つ、このファンタジーをたくさんの読者に味わってほしいです!

  • 石川浩子|精文館書店豊明店

    面白かったです!異世界流行りの今に、こんな王道ファンタジーが読めるなんて、とてもうれしいです。この分厚さに「おお」となりましたが、読み始めたらもう手がとまらない!しかも、まだまだ続くとは!ずっと「指輪物語」のような壮大さを感じていましたが、新たな大作の誕生ですね、きっと。短い、ライトな小説が好まれる時代にここまでの大長編。映像化したら、さぞかしきれいだろうな。入口のハードルが高いと予想されますが、たくさんの人に手に取ってほしいなと思いました。次の巻が本当に楽しみです。発売予定はいつですか!!

  • 渡部知華|TSUTAYAサンリブ宗像店

    全身で物語の世界に降り立つ事ができる、贅沢な一冊。恐ろしいほど美しく神秘的な世界から、心が帰ってきません。自分でもびっくりするくらい入り込んでしまって、3時間程で一気読みしてしまいました。すごい力で物語が、レーエンデがこちらを引っ張ってきます。一度魅せられてしまったら、最後まで行くしかない。そんな不思議な力がありました。ファンタジー好きにはたまらない読書体験。脳が幸せでした。
    そして登場人物達の生き様よ…!それぞれの愛情、友情に胸が熱くなるばかり。特にトリスタン!強く、正しく、時におちゃめでいて、どこまでも優しい。そして切ない!!トリスタン、大好きです!!読み終えた今でも、彼のことが頭から離れません。読み終えた後に知りましたが、これから第二巻、第三巻が予定されているのですね!なんて幸せ!発売が待ちきれません!!
    銀呪病は?エールデは?とても気になります!本を読んで大人気ないくらい興奮したのは久しぶりです。子供の頃はまさにこんな感じでわくわくしながら本を読んでいたなぁ、なんて思い出しました。
    初めて読む作品なのにどこか懐かしいような気持ちになりました。

  • 望月美保子|あおい書店富士店

    神秘の森レーエンデには銀呪の恐怖と生命の美しさが共存していた。
    眩いほどの美少女ユリア、勇者の名が相応しいトリスタンの儚い恋は互いを思いやる愛に溢れていた。
    漂う幻想の海で身を委ね、見たこともない景色に心を奪われてしまった。もう後には戻れない、この世の美しさを知ってしまった。

  • 原田明美|有隣堂町田モディ店

    ひとたび読み始めたらその世界に飛び込みあたかも自分が体験したかのように感じられる世界観。幼い頃本が重すぎて床で開いて読んでいた翻訳ものの童話を思い出しました。これはまさに大人の為の王道ファンタジー。その深淵に触れたら最後戻って来られなくなるような壮大な映画を鑑賞した後のようないつまでも頭の中で反芻してしまうあの感覚を久しぶりに味わいました。最後まで読んでもまだ残る謎もあってあとがきだけでは足りなすぎます。こんなに充実感を味わってもなお続きが読みたくなる美しき魅惑の作品です。

  • 山田麻紀子|書泉ブックタワー

    前に進め、生きることを手放すな。
    時に忘れて、ないがしろにしてしまう大切なことを
    美しく謎めいた異世界の物語に形を変えて、
    人がこの世界で生きる意味を教えてくれる。
    名もなき人々のささやかな営み、高く高く飛ぶ英雄へのあこがれ、
    大きな時代のうねりにのまれ、抗い、そして次世代に思いをはせる。
    じっくり味わいたい気持ちと一刻も早く続きを読みたい気持ちで
    本を持つ手がおろせない。
    心をはるか遠くに連れ去る大きな物語の最後のページをめくり、ため息が漏れた。

  • 森田洋子|コメリ書房鈴鹿店

    柏葉幸子先生を魅了するなんてどんな本かと思いましたが、ほんとそのはず、
    久しぶりに大人でもワクワクできるファンタジーがありました。
    ユリアもトリスタンも、いや登場人物みんないい。さらに銀呪の地が美しくて幻想に浸りたくなりました。
    ただのお姫様だけじゃないユリアの半生はカッコよくて強くて憧れる。
    かなり分厚かったので尻込みししそうでしたが、読んで良かった。あっと言う間に読んじゃいました。
    やっぱりファンタジーっていいですね。

  • 吉田彩乃|岩瀬書店富久山店

    まさに子どもの頃に憧れた大人のファンタジー!どこまでも美しく、そしてどこか恐ろしいとさえ感じるこの物語にとり憑かれるしかないと確信しました。

  • 渡辺真紀子|紀伊國屋書店 さいたま新都心店

    『煌夜祭』から多崎先生の大ファンです。
    まだ1巻目ですが、今回の作品も多崎先生らしい物語だなと感じました。
    雄大で、静謐で、それでいて激しさも併せ持つ。レーエンデのこの先が今から楽しみでなりません。
    (恒川光太郎先生の感想にもありましたが、)とりあえず、読後、トリスタン……と呟きました。

  • 横田かおり|本の森セルバBRANCH岡山店

    壮大な幻想世界が幕を開ける。
    読み進めるたびに構築されていく物語はあまりに強大で、打ち立てられるほど内側は侵食されていく。
    それでもなお、厭わない。
    いっそのことあなたたちに全て捧げよう。
    差し出すことでしか叶わないのなら、こんな肉体などいらない。
    あなたたちの物語と共振し同化する魂さえあれば私は何も望まないから。
    どうか、永遠にまばゆい銀霧を受け取らせて。

  • 伊藤奈穂子|紀伊国屋書店セブンパークアリオ柏店

    堪能しました!時間を忘れて、むさぼるように夢中で読みました。
    登場人物の生き様も、幻想的なレーエンデの暮らしも何もかもが最高でした!
    久しぶりにファンタジー小説を読みましたが、自分がどれだけファンタジーに飢えていたのかを思い知りました。ファンタジー好きにはたまらない1冊です。もうすでに続きが読みたくて読みたくてたまりません!
    トリスタンもヘクトルもカッコ良すぎやろ〜!

  • 小出美都子|有隣堂藤沢本町トレアージュ白旗店

    美しい呪いの国レーエンデ。
    今日は一日すべてをおいて勇敢な少女が待つ果てしない世界へと帰ろう。
    哀しみも驚きも心が震えるような感動もすべてが私を待っている。
    読み終えたその瞬間からその後の物語の旅へと思いを馳せている。
    久しぶりの心踊るファンタジーの世界に没頭した。

  • 鈴木裕里|あおい書店富士店

    なんてすごい本に出会ってしまったのだろう!
    こうなってしまうとしばらくは他の本が手につかない。
    読み始める前に全ての用事を済ませてから本を開いたほうがいい。心をレーエンデに持っていかれてしまうから。
    読み終えるまで、読み終えて尚、わたしの心はレーエンデにある。
    ユリアとトリスタンと共にあるのだ。
    読書とはなんてすごいんだろう。
    ページを捲ることで私たちはこんなにも美しく恐ろしい世界に旅立つことができるのだ。
    彼らの絶望を希望を、生き様を封じ込めたようなこの一冊を。
    物語をこんなにも楽しめる幸せを。
    多くの人に届けたいと思った。

  • 三瓶ひとみ|ジュンク堂書店三宮店

    10代に戻って夢中で読みふけった、そんな読書体験を思い出しました。冒険、戦い、呪い、純愛、沢山のチップが散りばめられている。奪い合いは戦いを生み、勇敢で人を敬う心は最後は必ず勝つよ信じたい。

  • 阿部千鶴子|よむよむ坂戸入西店

    久しぶりに迫力のあるハイ・ファンタジーに出会えました!
    古代樹の森、シャボン玉のような泡虫の群れ、不思議で美しく恐ろしい幻の海、そして銀呪病…。
    ファンタジーらしい異世界の風景と、そこに生きる人々の姿が、苦悩が、熱量が、絶妙に折り重なり紡がれていく。
    ユリアやトリスタンの生き様を見届けずにいられなくなります。
    多崎礼さんは、世界を創らずにいられない方なんだろうと思います。
    世界の創り込みがすごい!これぞファンタジー!

  • 飯室繁樹|TSUTAYAららぽーとエキスポシティ

    呪われた地、レーエンデを中心に繰り広げられるファンタジー。
    もっと読みたい!数日はこの物語が頭から離れませんでした。

  • 山田恵理子|うさぎや矢板店

    心は愛する場所レーエンデとともにある、ユリアの強さと優しさが、時空を超えて広がる神秘の物語。
    こんな壮大なスケールの大人のファンタジーを待っていました。
    面白すぎて、なかなか現実世界に戻って来られない!
    夏至にはきっとこの遥かなる国を思い出すでしょう。若者たちが誰かを守り、本当の自分を見つける自由への革命に、胸がたまらなく熱くなります。圧巻の多崎礼作品が未来へと光を放つ、煌めいて。

  • 匿名希望|宮脇書店新屋島店

    届いた当初、とても分厚い本に〆切までに読めるかどうか不安でしたがそんな気持ちは杞憂でした とても面白く、手が止まらない! 幼少の頃に味わった、本で読む世界が遠くだけど遠くない、同じ地球上の話のように感じた気持ちがまさかこの歳になってまた味わえるとは思いませんでした! それほどまでに細かくリアリティ(?)があるかのような表現で、ずっとこの話に浸かっていたいと思いました。(一気読みしてしまいましたが…) 続編も楽しみにしています。

  • 峯森和代|SuperKaBoS鯖江店

    英雄であり、良き父親であり、友情に厚い。誰からも慕われ、尊敬されるヘクトルがかっこよすぎる。
    そしてトリスタン!ユリアを守るための彼の行動が切ない。読み終えた後しばらく立ち上がることができませんでした。

  • 林雅子|宮脇書店境港店

    銀色の世界は実際に見てみたら凄く綺麗だと思いました。
    物語を読み進めるうちに、銀色が切ない物に変わって行き、運命に翻弄されながらも、
    立ち向かうユリアとトリスタンが凄く輝いて見えました。

  • 服部望|あおい書店 西尾店

    この本は、正しく“伝記”なのだと思いました。“本”もちょっと軽い。これはもう書物。重厚で濃厚な世界の断片です。
    読み終わった直後、感嘆のため息のみな自分と、え????続きは????ここで終わり???????という自分が交互にやってきました。続刊の刊行が決まっていてこれほど嬉しい物語もなかなかありません。
    物語に没入できるか不安でしたが、最初から親子二人と彼の国に足を踏み入れ、歓迎され、とても自然に、いつのまにやら読者は物語の中にいました。引き込む力〜〜!と最初10ページから感動しました。その後は読める時間を見つけながら読んでいましたが、半分過ぎた辺りから止めることができなくて、一気に読んでしまいました。が……このご本……一冊ずつ読むのもたしかに一興ですが……どちらかといえば全巻通して一気読みしたいタイプの物語です……!きっと読者は、最終巻発売前に全巻読み直し、発売日に備えることでしょう。それだけ、大変魅力のある物語でした。なんだか、幼い頃、大きな本を夢中で読み耽った頃を思い出します。

  • 富田智佳子|紀伊國屋書店熊本光の森店

    美しいレーエンデの世界観に圧倒されました。
    どのキャラクターも魅力的で、ワクワク、ハラハラしながら読みました。
    これはきっと始まりの物語、もっとその先が知りたくなる続刊が楽しみな作品でした。

  • 床島千波|有隣堂 武蔵小杉東急スクエア店

    恐ろしくも美しい世界に魅了され、
    夢中になって読み続けて最後は放心状態。

    登場人物の優しさゆえの強さに、
    何度も何度も涙が溢れました。

    読みながらこんなにも泣いたことがあっただろうか···

  • 村上望美|田村書店吹田さんくす店

    あまりにもあまりにもあまりにもあまりにも、ずっと夢見ていた物語でした。幼い頃、今よりも読書に夢中だったころ、寝る間を惜しんで読んでいたファンタジー小説に抱いていた感情をまざまざと思い出しました。この本の中に入りたい。この物語が進んでいくそのとき、私も登場人物たちと、この世界観と共に進みたい。そんな、純粋な物語への愛を。
    もはや子ども時代を思い出すことすら困難な年齢になってしまったのに、本を読み始めたキラキラした感情を思い出せて、本当に本当に嬉しかったです。そうです、私は幼い頃こんな風に心動かされる物語達に出会い、『本ってなんて面白いんだろう』と思ったのです。

    きっと今回のお話は、壮大な物語のプロローグにしか過ぎないのでしょう。それなのに、最初から最後まであまりの没入感で、ラスト付近はずっと涙を流して、タオルで目を拭きながら読んでいました。
    早くたくさんの人に読んでほしい。早くこの物語をいろんな人と語り合いたい。そのお手伝いが出来る職業で本当に良かったと思います。願うことは、どうか早めに続編が読めますようにということだけです。

  • 西本彩乃|ジュンク堂書店南船橋店

    序章から既に面白いファンタジー作品の香りが漂っていて、序章を読んですぐに「これは絶対に面白い…!」と思いました。そして期待は裏切られませんでした。最高に面白かった!ファンタジー作品大好きな私にはたまらない物語でした!
    「呪われた地」レーエンデの革命の物語。500ページ近い分厚さも気にならないくらい、夢中になって読みました。ユリアとヘクトル、そしてトリスタンがレーエンデのために、自分のために、そして何より大切な人のために行動する姿に、勇気と元気をもらいました。読んでいると本当に没入感がすごくて、最後の方はぼろぼろに号泣してしまいました。とにかく面白い!最高でした。この物語が大好きです。
    この壮大なファンタジーに浸ることができて、とても幸せです!

  • 石坂華月|未来屋書店大日店

    多崎礼さんの想像力たるや。
    銀呪の地レーエンデで繰り広げられる物語に
    どっぷりと浸る読書時間でした。
    ユリアの大切なひとを想う強さと弱さも
    心の揺れも、ときめきも読んでいるうちに私のものになりました。
    美しい景色、そして何よりも誰かを想う美しい心が溶け合い酔いしれてしまった。
    トリスタンーーー!!!
    あなたの笑顔が私にも見えたよ。
    ファンタジーの世界、
    いやレーエンデの世界へ旅立とう。

  • 枡田愛|水嶋書房くずは駅店

    深い森の中、銀色の鹿、銀色の魚、泡虫が飛び、肌が銀色の鱗を持つ
    なんて幻想的なんだろう
    神に守られたレーエンデ
    その中で生活するユリアがどんどん逞しくなっていく様にこちらまで喜びを感じ、恋をする気持ちに応援し、辛い時を乗り越えようとする姿に切なくなった
    まだまだこの世界に浸っていたい
    レーエンデに潜っていたい
    そう思える作品でした

  • 延永ひとみ|明屋書店MEGA大内店

    ファンタジーに心惹かれるのは、美しい風景や心躍る冒険だけではなく、運命に翻弄されながらも、自分の人生を一生懸命生きる姿に憧れるのだと、この本を読んで改めて思いました。

  • 田中春美|未来屋書店名西店

    重量感ある物語で世界観にどっぷり浸りました。美しくも厳しい国、レーエンデにうっとり。古代樹に住みたい!呪いの恐ろしさを秘めた幻想的な銀の霧を見てみたい!

    清廉で純粋な恋心。恋というより憧憬かと。幼さ故だと、眩しく思っていたらとんでもない。あんなにも激しく想い焦がれ、それを秘めることできるなんて。その想いの強さ。見返りを求めない深い愛にただただ涙が止まりませんでした。

  • 佐々木知香子|未来屋書店入間店

    私にとって、この物語はトリスタンでした。国として発展途上の時代、革命を繰り返すことにより成熟していく過渡期、強い信念はどこからくるのか。
    とっても純粋な恋しいと思う気持ちが全てを動かしていた事に、胸が苦しくなりました。ユリアは最後までトリスタンとレーエンデを忘れない、恋しさと寂しさを持って。とても奥深い物語を頂いた。
    ありがとうございます。

  • 柴田路子|未来屋書店入間店

    駆け抜けた…一気に駆け抜けていった。
    ユリアとトリスタンの短い出会いと別れ。強く優しく2人は生き抜いた絆の物語。

  • 伊秩琢真|明屋書店コスモタウン佐伯店

    本を閉じた時、一つの物語を読み終えた感動と壮大な叙事詩の幕開けへの期待感が胸に溢れた。終章の淡々とした記述が逆にユリアやトリスタンたちの想いや人生を想像させ目頭が熱くなった。
    この革命の物語の終わりに、レーエンデの夜明けがどのような景色を浮かび上がらせるのか楽しみです。

  • 中江敬子|TSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山

    久しぶりに哀しくも美しい心動かされるファンタジーに出会い、時を忘れた。この物語を全ての人に読んでもらいたいという思いと自分だけのものにしておきたいという思いが溢れ思わず本を抱きしめた。

  • 清野里美|BOOKSえみたすピアゴ植田店

    装丁を見た時から大好きなやつだと分かりました。
    これぞ物語!この恐ろしくも美しい森の虜になりました。ユリアの成長、トリスタンの愛、親子、親友との絆に胸が締め付けられます。心震える読書感。読み終えてしまうのがもったいなかった。
    私も早くレーエンデに戻りたいです。続刊を楽しみにしておりす。

  • 迫彩子|蔦屋書店熊本三年坂

    小学、中学生の頃、図書室でファンタジーを貪るように読みました。はなはなみんみ物語、勾玉三部作、守り人シリーズ、RDGシリーズ…
    たとえ嫌なことがあっても物語の続きを知りたくて、読みたくて、朝起きて学校へ行く、それだけの理由が物語にはありました。
    人の心を動かす物語の力は、大人になっても消えることなく息づいていて、この『レーエンデ国物語』と確かに共鳴していました。
    「毛布にくるまって読みふけったあの頃のあなたへーーー」との言葉のとおり、あの頃の自分が物語の先で待っていてくれたかのように、あっという間に物語の世界に引き込まれていきました。

    ファンタジーには、特別な人間がいます。
    彼らをみて、自分は特別じゃないと思い知ったとしても、一緒に物語を歩んだ記憶は残る。
    その記憶に助けられる日もあると、物語の力を信じています。

  • 森川由香|未来屋書店 ボンベルタ成田店

    読み終わって、ものすごいものを読んでしまったと思った。
    描かれている情景はとても美しく、その美しさにうっとりした。神秘的で心癒される古代樹の森、レーエンデ。銀呪病の恐れがあるにも関わらず、その姿はとても美しい。この世界をこの目で見てみたいと思わせる。
    ユリア、父ヘクトル、トリスタンはもちろん、登場する人物たち誰もが個を放ち、愛しくて優しく、そして内からの力強いものを感じ、そんな人たちにも魅了される。
    悩み苦悩しながらも、力強い思いや行動に心打たれ、震え、胸が熱くなった。
    「どんな人間にも生涯かけて成すべき仕事がある。」ああ、本当にそうだ。この言葉だけでなく、登場するひとりひとりから教えられた。私は、それを見つけるために、知るために今生きている。それを味わうために生きているのだと。
    激動の展開、途中からその展開に涙があふれて読み進められず、本を閉じては開き、閉じては開き読んだ。
    こんなにも心震える物語に出会えたことは、本当に幸せである。何でもできる無敵な力を、どこへでも飛べるような翼をもらった感覚になった。

  • 本郷綾子|丸善丸広百貨店東松山店

    「あと、どれくらいこの物語を読めるのか」と、残りのページ数を気にしながら浸った。

    「小説を読む」のではなく、その地に降り立ったかのような感覚に包まれる。

    すごい作品と、出会ってしまった。

  • 石田美香|AKUSHU BOOK&BASE

    「次の巻が発売するときには「レーエンデ国物語休暇をください」と職場に申し出たい…。
    ゆっくりとことん、この世界に入り込んで過ごしたいから。それくらいの圧倒的な世界観がある物語。すごかったです!面白かった…。

  • 福原夏菜美|未来屋書店碑文谷店

    大人になってから、ここまでのめり込むファンタジー小説に出会えるとは思っていませんでした。世界観、登場人物、全てに魅了されました。

  • 高橋まゆみ|紀伊國屋書店ゆめタウン博多店

    久々にファンタジーにどっぷりハマりました。夜が明けるのも気付かないほどただひたすらに物語の世界を突っ走りました。レーエンデ、銀呪に侵された木々や生物。想像するだけでその美しさにうっとりします。その地に立ち入れば私も間違いなく魅せられます。至福の時間をありがとうございました。本を読む喜びを1番感じるのはやはりファンタジーなんだなと強く実感しました。

  • 小川由起|紀伊國屋書店笹塚店

    これぞ、ファンタジー!
    ファンタジー好きにとってはこの本は幸せの塊ではないでしょうか。
    読み進めると、時が経つのがあっという間。
    じっくり読みたい方、一気に駆け抜けたい方。どちらにもおすすめです。
    あえて最後の終章だけ読んで、どんな物語だろう?と序章を読み始めるちょっとお行儀の悪い読み方もありなのかなと感じました。

  • 太田鉄也|文教堂溝ノ口本店

    ユリアとトリスタンのもどかしいほどピュアな思い。
    ヘクトルとトリスタンのじゃれあう会話。
    一気に加速する戦闘描写。
    歌う木、氷雪花、泡虫、アンセムの虹・・・。
    そして銀呪病や宿敵達すら。
    お伽噺の国レーエンデを見事に演出する。
    著者が使う美しい日本語そのものにも魅了された。
    なんと豊かな読書体験だったことか。
    第2弾を読める日も楽しみ。

  • 伊勢川詩織|紀伊國屋書店鶴見大学ブックセンター

    不思議で恐ろしく、そして途方もなく美しいレーエンデ。ユリアたちとともに一歩一歩踏みしめながら、この世界を堪能しました。
    レーエンデ国物語という、この大きな山を登り切った時にどんな景色が見えるのか、わくわくしてやみません。続きが待ち遠しいです。

  • 辻香月|大垣書店イオンモールKYOTO店

    本の頁をめくるとそこには別世界が…みたいな表現はよく見るが、本書にはまさに一つの新しい世界があり、新しい国々があり、新しい物語があった。設定、ストーリー、キャラクター、全部素晴らしい!軽さと重さのバランスも絶妙で惹きつけられた。
    長く愛される物語になることを確信しています。

  • 今井美樹|くまざわ書店新潟亀田店

    恐ろしくも美しい、壮大な物語に圧巻。
    小さい頃、読書が楽しすぎて仕方がなく、まさに“夢中になって読む”あの頃を思い出させるような感覚になった。
    トリスタンとユリアの2人には青春時代を思い出させてくれた。

    早くこの物語を全国に知らしめたい。

  • 齊藤一弥|紀伊國屋書店仙台店

    一国の歴史を、人々の病との戦いを、泰平への願いをこの一冊だけで完結されてしまうのはあまりに勿体ない!ぜひ、続編を!スピンオフを!シリーズ化を!! 読者はまだまだレーエンデ国の歴史を求めています!!

    個人的にはダールとかファーロのような男気溢れる親方衆が大好きです。

  • 山本亮|大盛堂書店

    こんな時代に生きていると理想郷なんてあるものか、と思う。でもこの本には確かに存在する。だからこそページをめくる手が止まらない。大切なものを守ろうと未来を追い求め突き進む人間達の行動がとにかく熱い。これからも物語と伴走するのが本当に楽しみになった。

  • 鳥山孝治|文苑堂書店新湊店

    そそり立つ厚みに最初は圧倒されましたが、一度レーエンデの世界へ旅立てば、あっという間に物語に飲み込まれ、気付けば自分も大幻想世界の住人になっていました!
    愛と勇気、優しさや恐ろしさ、そして絶望と希望。およそ人間の感じうるであろう全ての感情がぎゅっと詰まった一冊でした!
    あぁ、早くまたレーエンデにいきたい。

  • 郡司めぐみ|ジュンク堂書店郡山店

    読んだ人それぞれが思い描くレーエンデ。この物語を読んでいると、頭の中で無限に広がる幻想的で美しい世界にどっぷりハマってしまいました。美しく気高い2人、ユリアとトリスタンの命をかけた真実の愛。少しでも長く2人を見ていたかった。もっとこの物語の世界に沈んでいたかった。

  • 高橋美羽子|有隣堂東急プラザ戸塚店

    ファンタジーに引き込まれたことのある人には、ぜひ読んでいただきたい。
    石化した木の村に住む人人。
    満月がもたらす恐ろしい病。
    旅と新しい道の開拓と戦い。
    読んでいる間は、異世界に心を預けていられる。

  • 永嶋裕子|水嶋書房くずは駅店

    馬に跨がり風を感じ、夜を怖れ呼吸をする。
    静かな森が目の前に広かった時、読書の醍醐味を最大限に実感した。
    今、私はレーエンデにいる。
    うんと想像して、知り得る限りの色彩を思い描いて、彼らと共に生きたこの時間は、またひとつ違う引き出しを自分の中に作ってくれたと思う。

  • 今村友美|TSUTAYA西宝店

    読み始めてすぐにレーエンデ国に誘われ、目の前に緑の森が現れました。
    そこには子どもの頃に胸をときめかせたような世界が広がっていました。
    物語は想像よりもずっと重く、切なく、でも彼らの生き方に胸を熱くさせました。
    愛とは?生きるとは?
    永遠に答えは出ないのだろうけども、トリスタンが笑ったことが全てなのだろうと思う。
    誰かのために生きること。愛すること。戦うこと。この物語はもっともっと私たちを強くさせてくれるのだろう。
    まだまだ続くであろうこの物語を発売を楽しみにしながら待つのは最高に贅沢なことではないだろうか・・・

  • 金澤香里|有隣堂ららぽーと海老名店

    長編の物語ですが、序盤からどんどん引き込まれました。
    どうなるのかドキドキ、ハラハラするけれど、どうなるのか気になりページをめくる手を止められませんでした!
    トリスタンの想いは読んでいて切なくもなり、けれど優しい暖かい気持ちにもなりました。
    読み終わった後はとても満足感でいっぱいになりました。
    これを気に多崎礼先生の他の作品も気になり読んで見ようと思います!

  • 小椋さつき|明屋書店厚狭店

    最初は本の厚さに怯んだが、ひとたび読み始めると夢中でページを捲っていた。何かで中断されるのがもどかしくてずっとこの世界に浸っていたかったし、子供の頃にこの物語に出会いたかった。
    圧倒的な世界観で全然飽きさせない、上質なファンタジー。
    親子で読みたいし、ずっと本棚に飾っておきたい大切な物語。

  • 松村智子|ジュンク堂書店旭川店

    壮大な広がりを予感させる世界観に魅了されました。これからまた様々な人物が語り手となって、物語を紡いでいくのが楽しみです。

  • 富田晴子|未来屋書店有松店

    これは、私を導く夢への扉。魂に直に響く、美しく、素晴らしいファンタジーに出会えてしまった!
    中年ともなると、ファンタジーの方からも遠ざかっているのではなかろうかと思ってしまっていたが、そんなことはないのだ。夢中で読みふけり、別世界へと旅をしていたあの頃の私に一瞬で立ち戻ったのだ。
    どこまでも美しいレーエンデ。私もレーエンデの民となって、熱く、優しく、気高い彼らと共にありたい。

  • 伊賀理江子|福岡金文堂志摩店

    貪るようにページをめくった。これ程までにのめり込める本を求めていた。途切れる事なく夢中になれるファンタジー。
    違う世界を体感できる壮大な物語。

  • 吉田咲子|紀伊國屋書店徳島店

    「振り返るな。立ち止まるな。前だけを見て走り抜け。」「私が走る。」
    読み終えた今も、登場人物たちの言葉が、声が心の中にこだましています。
    言いようのないほど激しく魂を揺さぶられた作品。ずっとずっと大切にしたい一冊に出会えた喜びに、震えています。
    読ませていただき、本当にありがとうございました。

  • 熊谷由佳|丸善ヒルズウォーク 徳重店

    素敵すぎるファンタジー!タンスの奥が異世界に繋がっているかもしれないと、ワクワクしながら本を抱え込み読んでいた子どもの頃を思い出しました。美しい世界観と作り込んだ設定の登場人物たち、まるで物語の中に入り込んだような魔法の時間!こんなに物語の中にのめり込んだのはいつぶりだろう。いつまでもレーエンデの国にいたい、この物語が永遠に続けばいいのにと、読み終わった後も続きの物語を求めています。

  • 高橋あづさ|未来屋書店 名取店

    かなりの厚さでしたが、他のことも手につかなくなるほど没頭してしまいあっという間に読了いたしました。
    とてもとても素晴らしい物語でした。この1冊にありとあらゆる感情が詰め込まれていたように思います。泣いたり笑ったりハラハラしたりイライラしたり…感情が胸の中で大洪水を起こしてしまいました。
    つい、早く結ばれちゃえ!と思いがちだったのですが、読み進めるたびに、一歩踏み込むことなく、しかし心の奥底で絆が深まっていくユリアとトリスタンにこれこそ純愛じゃないかと胸が熱くなりました。
    この作品に出会えて本当に幸せでした。

  • 片岡菜穂|未来屋書店 松本店

    自由に生きるには障害が多い。それでも諦めずに戦い抜いたユリアに勇気を貰った。読了後、すっかりレーエンデの虜に。
    最後のシーンは何度読んでも涙が込み上げてきました。

    完結するまでは何が何でも生き抜かなくては。
    そう思える作品と出会えて幸せです。

  • 吉田知広|ブックスオオトリ四つ木店

    トリスタンとユリア、二人の想いが不器用に、でもしっかりと重なり合っていく様や、ユリアとリリスの友情、過酷という言葉すら生温いほど壮絶なトリスタンの過去、ヘクトルを慕う騎士団の絆など、いくつも胸を衝かれるシーンがありました。

    また「幻の海の時化」をはじめ、美しい幻想の情景を、目前に存在するかのようにありありと描写する筆力には圧倒されました。

    そうしてキャラクターたちにどっぷりと感情移入してしまってからの、後半の怒涛の展開。二人に救いがあるようにと、祈るような気持ちで読み進めました。

    最後まで大変楽しく読ませていただきました。
    この先どのような展開が待っているのか。次の巻を楽しみに。
    多崎先生の今後ますますのご活躍を期待しております!

  • 前花祐太|明文堂書店氷見店

    ファンタジーならではの童心に帰ったかのような気持ちで夢中になって読みました。ワクワクもドキドキもハラハラも目一杯味合わせていただきました。

  • 吉野千鶴|未来屋書店高崎店

    こんなにワクワクドキドキするファンタジーを読むのが久しぶりでとても楽しませて頂きました。夢中になって読む、という体験を改めてすることができとても嬉しく思います。子供時代に夢中になってファンタジーを読んだ方なら絶対好きになると思います。

  • 有馬司|MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店

    読みやすい文章で、情景がすっきりと頭の中に入ってきた。緑豊かで生命力あふれる森と銀呪による銀色の無機的な美しさが対比となって、想像の世界をゆくファンタジーを読む楽しみを与えくれる。必然的な別れへと向かっていてもそこに悲愴感がないのは、共に過ごした時間を意味のあるものへとしっかり昇華させているからだろう。

  • 藤原郁子|郁文堂書店庭瀬店

    正直に告白します!!
    私は、ガチのファンタジーが苦手でした。
    そう思った自分を今はぶん殴りたいです。
    (ライトノベルで現実世界が入っているものは比較的いけるのですが)

    これ程に美しい世界があるのか!?
    文字として現れる光景が頭の中で次々と再現されてゆく、凄すぎる世界に圧倒されました
    何なんだこの物語は、数ページで期待と確信を持ちました。
    そして、何よりも登場人物の描写が素晴らしくて、清しくも熱い心に何度泣かされた事か。リリスとの別れのシーンで号泣して、それ以降涙腺が完全に壊れました。
    本当に、これぞ尊い!!!
    ファンタジー…と言う言葉ではなく
    私は、壮大なる物語と呼びたい。

    読書の面白さに目覚めた幼少期、続きが気になって寝るのが惜しかったあの頃、まさにあの感じ。
    自分の想像を超える世界への憧れ、羨望。
    大人になって、物語を読む事に
    慣れすぎていたのではと。
    この物語が再びその感情を思い出させてくれました。
    微力ながら、全力で届けて行きたいです!!!

  • 匿名希望|丸善日吉東急アベニュー店

    500ページという数字を前に、私は感想の締切日までに読破することが出来るのだろうか、と不安に思っていました。
    というのも、最近の私は通常の文庫本一冊でさえも、読み終えるまでに1、2ヶ月はかかっていたからです。
    ところが、読み進めていくうちにレーエンデの物語に惹き込まれ、400ページが近づいてきたときには、あと100ページしかない……!と寂しくなってしまいました。
    ユリアとトリスタン本人たちや、周囲の人々との関係性が少しずつ少しずつ変化していく様、徐々に明らかになっていく過去や銀呪病、幻の海のことなどなど、読み進めて行けば行くほど、彼らの物語や彼ら自身のこと、そしてレーエンデという国自体がとても好きになりました。
    だからこそ300ページ後半からは、悲しくて泣き、切なくて泣き、人の温かさに泣き、やるせなさに泣き、と、ずっと涙を流していました。

    様々な人々の人生が折り重なっていくような群像劇が大好きです。
    だからこそ、レーテンデ国物語の続きが、今から本当に楽しみで楽しみで仕方がありません。

  • 近藤梨乃|ジュンク堂書店名古屋栄店

    古代樹に住み、森と共に生きるウル族、美しくも残酷な銀呪病、天満月の乙女…。レーエンデの神秘と人間の業が交わりながら前へ前へ進んでいく歴史は、ドキドキとワクワクを引き連れてこのファンタジックな世界を楽しませてくれました。
    ユリアとヘクトル、トリスタン。3人のどんどん強くなる絆や自らの人生を選び、掴み取る力強さには胸が熱くなるほどの生命力を感じました。

  • 富山未都|福岡金文堂 行橋店

    Cノベ以来の多崎さんでしたが、すっかり魅了されました!!!!!
    スマホも触らず、余計なことも考えず、ひたすら物語を楽しみました。
    他のことが一切気にならないほど没入できる読書だなんて、いつぶりなのか思い出せません。熱く懐かしい感覚をふたたび味わわせてくれた多崎さんに感謝しています!!
    終盤は大泣きでした。
    ユリア。トリスタンのことを、わたしたち読者は憶えているよ!
    物語はいったんとじられましたが、まだまだレーエンデを離れたくありません。
    2巻3巻の予定があるのがほんとうにうれしく、楽しみです!!

  • 堀脇真弓|ブックファースト・エビスタ西宮店

    ああ!なんてボリューム!
    やっぱりファンタジーはこうでなくっちゃ。
    「はてしない物語」や「ハリーポッター」に出会ったときの至福の時間が戻ってきました。
    徹夜して一気に読むもよし。
    私は毎晩寝る前にちびちび読みました。
    耽美で、いい意味で怖い。
    レーエンデはもう私の頭の中で独り歩きを始めています。

  • 吉井めぐみ|宮脇書店ゆめモール下関店

    すごい重厚なファンタジーを堪能した。ページをめくるたびにレーエンデに踏み入れていく。見たことないのに見ているような景色が脳内に浮かんでくる。ファンタジーとはいえこの重厚さはまるで歴史小説を読んでいるかのよう。この先の歴史も早く読みたい。レーエンデ国に浸りたい!!

  • 藤井美樹|紀伊國屋書店広島店

    十二国記も獣の奏者も読んで来ました。あの感動と涙を思い出させてくれました。ファンタジーにこんなにもまだ、純粋に感動出来る心が自分にあったことがただ嬉しかったです。ユリアのまっすぐな強さが生んだ歴史はまるで史実のように私の中に根付いたのです。静かな、でも嵐のような感情に浸っています。

  • 中村美穂|喜久屋書店豊岡店

    子どもの頃、時間を忘れて本を貪り読んだあの懐かしき日々が蘇ったように、毎夜睡眠時間を削り夢中で読み耽りました。切り立った崖、葉を茂らせる古代樹、群れるしゃぼん玉のような泡虫…まるでレーエンデの地にいるかのように全ての景色がはっきりとイメージできる描写力にただただ圧倒されました。

  • 中目太郎|HMV&BOOKS OKINAWA

    絆も、恋も、冒険も、すべてがレーエンデにある。不思議な力に満ちた美しい国レーエンデの秘密が気になって、読むのをやめられず夢中になって読んだ。

  • 千葉剛彦|ブックスアメリカン北上店

    濃厚なファンタジー。魅力的な登場人物たちとの旅の果て、本を閉じてもレーエンデの景色が目に浮かんでくる。自分もこの呪われた地に心奪われた一人だ。

  • 峯多美子|六本松 蔦屋書店

    0から構築された世界、レーエンデの魅惑的なことといったら!幻想的で美しくて恐ろしくもあるレーエンデの世界。そこで繰り広げられる物語はエンターテイメント小説の全部を詰め込んだ面白さ。
    やっぱりファンタジーが好きだ。そう思わせてくれる切なくも美しい物語。

  • 斉部美樹|書泉ブックタワー

    最初はユリアにモヤッとしたものを感じておりましたがレーエンデに着いてから見違えるほどに成長を遂げ、自分の運命や初めての恋を経て素晴らしく成長を遂げ誰よりも素晴らしい一生を遂げたと思っております。ファンタジーなのに妙にリアル。ファンタジーが苦手な方にもおすすめしたい作品です。私はユリアのお父さんヘクトル騎士団長のファンでした。

  • 渡邉典江|名古屋大学生協南部生協プラザ

    ページを開くとすぐにレーエンデ国の世界に連れて行かれ、読み終わった後は放心状態、そして何度も読み返してしまう。こんな読書体験は久しぶりでした。
    登場人物がみな素晴らしく魅力的です。
    特にトリスタンのユリアに対する全身全霊の愛に、胸が締め付けられるような切なさを感じました。